鶯の鳴き出での巻

連句表紙頁

平成19年3月14日〜6月1日

☆解説はありません
鶯の鳴き出での巻
吟人
1 発句 鶯の鳴き出で町が動き出す 浦霞 影左
2 鮒の欠伸に田螺這い出る 小倉庵不易
3 相伴 走り行く陽炎の窓に停留所 月夜野山穂
4 第四 岬めぐりの担ぎ屋のオババ 花見川涛青
5 明月や家路を灯し宵包む
6 折端 ぬけがら衣虫鳴く湯殿
初折り裏
7 折立 秋時雨小磯の砂の虚貝(うつせがい) 
8   木の葉髪散り影ひとつ作る
9 うらうらと上がるひばりに事もなし
10 花前 新入生が発つ日の名乗り
11 若枝の花一輪の凛として
12 折端 遠音(とおね)につづく壬生の狂言
名残の表
13 折立 蜘蛛退治キャンプの朝に糸光る 
14 観覧車から揚げ花火見ゆ
15 顔伏すや灯燈す棚の菊人形
16 俤淡し蜉蝣(カゲロウ)の女(ひと)
17 月の出を雲と霞みの落とし文
18 折端 しとねを去りて紙衣を纏う
名残の裏
19 折立 一つ家に灯り恋しき山路かな 
20 風吹き上ぐる夏蕎麦の畠(はた)
21 湯気踊り前掛けも舞う歳の暮れ
22 花前 孫のままごと春をもてなし
23 遅き日のしずしず流る花の下
24 挙句 今年もまたハアー雪囲い取る

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