| 船底塗装 |
| ●上架代もばかにならないので、3年ぐらいしかっり持つような船底塗装というのは無いのでしょうか? |
 |
禁止される以前のTBT(有機錫)を含有していた塗料では2年ぐらい。海洋汚染防止のために世界的に使用禁止となりました。
現在もっとも長期間有効な塗料は硬質船底塗料で酸化第一銅を含有する製品だと言われています。メーカーでは有効期間は14ヶ月程度としています。
一番寒い時期に海藻が良く繁殖するので、4月くらいに塗り替えれば、一年持つでしょうともいわれています。
船底塗料は、自然状況により港によって合う合わないが有るようです。価格が安くても、その辺の船みんなが塗っている塗料が一番合うともいわれています。郷に入っては郷に従えですかね。 |
|
▲3年ももつものは無いということのようです。どうも楽をするようにはなってないようですね。 |
|
|
| ●では、海外で何年もクルージングしている艇はどうしているのでしょうか? |
|
一年以上もそのままにすると、走りが悪くなるので、たいていは一年以内には塗り替えているものだそうです。潜って船底掃除をするということもよく聞きますね。
|
|
|
| ●塗り方のコツは? |
|
水の流れの方向と同じに(前後方向に)ローラー等を動かして、と言われていますが。
たっぷりと厚めに塗るのがよろしいようです。
家に来たペンキ屋さんが言ってましたが、素人が塗った方が、見栄えはよくないが、長持ちするんだよね、ペンキをケチらないから、と。それと同じでしょう。
硬質船底塗料の場合「自己研磨型の塗装となんら変わりません。船底に付着する海洋生物の内、藻やアオサには船底塗料の毒性を判別する機能がありません。あくまでも表面の突起に付着します。ロングライフのような硬質タイプではこれを防ぐため塗料の乾燥後、水線下30cm程度を#400位の水ペーパーで平滑にするのがポイントです。
塗装には早く均一厚みに仕上がるローラーを使用します」(セブンシーズ 技術部さん)
|
|
| ●塗る前の手順は? |
|
硬質系の場合は、サンディングして、前の塗装、汚れ等を落とします。
自己研磨型の場合は、汚れを落とす程度で、サンディングは不要。
塗料は、それぞれ薄め液の品種、割合が指示されてます。成分が重いので缶の底に沈澱しているのでよくかきまわしてから使いましょう。
|
|
|
| ●塗料の組み合わせ プライマーと塗料 |
|
基底剤のエポキシ系の塗料と相性の悪い塗料というのはありません。ただしエポキシ系にかぎらず塗装後長期間放置して表面が潮風にさらされたりして汚れた場合、表面をきれいにせずそのまま塗装するとどの塗料でも剥離することはあります。
塗装の大原則は下記です。
◎2液性塗料の上に1液性の塗料は塗装可
◎1液性の塗料の上に2液性塗料は塗装不可(1液性の塗料が侵される)船底塗料はすべて1液性です。
さらに付け加えますと
◎1液性塗料の上に別の1液性の塗料を塗装
◎2液性塗料の上に別の2液性の塗料を塗装
この2例の場合はそれぞれの塗料同士の接着性(相性)をチェックして塗装します。
|
| 協力 |
有限会社セブンシーズ 技術部
池川よっと工房
|
|
船底塗料を探す |
| オズモシス |
| ●オズモシスって何? |
 |
難しいので、詳しいことは専門のペイジでご覧いただくとして、かいつまんでいうと、FRPの船体には宿命ともゆうべき科学的変化による劣化といいますか、浸潤作用でして、進行するとかなりのダメージを与えるものです。これでは何のこっちゃ?ということになりますね。 |
| ●船底にぷっくりふくらんだ個所ができましたが? |
|
水ぶくれのようなものですね。それが、オズモシスの現われです。 |
| ●どういう場合にできるのですか? |
|
水とFRPの間でできちゃうので、水上係留艇におきます。最初からずーっとの陸置き艇にはできにくいわけですね。
|
| ●いつぐらいから発生するのですか? |
|
製造後10年ぐらいで発生するようです。 |
| ●防ぐてだてはないのですか?ヨットは水に浮かんでる訳ですから、ずいぶん悲観的な話ですね。 |
|
水と接して出来るわけですから、水とFRPとが触れないように遮断すればよいわけです。エポキシ樹脂は水を通しませんから船底塗装の下地にエポキシ系の基底劑を塗布すれば新たな発生が防げます。
通常の船底塗料用プライマーでも数年は水がしみ込む事はありません。しかし経年変化で劣化した場合は水を通しますし、だからオズモシスが発生しているのです。従ってこの場合は数年毎にプライマーの塗り替えが必要です。
|
| ●発生してしまったらどうするのですか? |
|
経年変化ですから、一ケ所ということはないでしょうから、全面的に根本から治療しなければなりません。かなり根気のいる作業になるでしょうから、専門家の手を借りることになるでしょう。
オズモシスに冒された個所をグラインダーでえぐり取った跡です。大きいので直径5センチぐらい、点々がすべてそうです。↓

|
| ●修復の作業工程は? |
|
大体ですが
1 オズモシスのチェック
船体のブリスターやクラックを切開し、オズモシスかどうかのチェック
2 切開
ディスクサンダーなどで補修部分を中心に大きめに、かつ充分深く削り取ります。
3 洗浄
塩気のない場所で朝夕一度ずつ、真水で船底を洗います。
2〜5日間くりかえし
4乾燥
積層内部まで乾燥させるには自然乾燥では10〜12週間
5 樹脂塗布(1)
6 充填加工
7 樹脂塗布(2)
8 アンダーコート塗装
9 船底塗装
といったことを行います。手抜きをすると元の木阿弥ですから、ざっと3ヶ月は要することになりますね。
|
| ●オズモシスの発生のメカニズムと詳しい対処法について |
|
セブンシーズ社のHP(技術情報のペイジ)に詳しく掲載されていますので、ぜひ御覧下さい。 |
|
|