山の端の巻

連句表紙頁

途中休業があり長くかかって気が抜けてしまいました。面目ありません。

山の端の巻
吟人
1 立句 山の端に朱を刷(は)き染めて秋早し  弾寒
2 木守りの柿を選びかね 涛青
3 第三 集い来て月見の宴詩百篇 麗枝
4 第四 三笠の山に似たる雲かな 弾寒
5 外見が勝負と割り切るレオタード 涛青
6 折端 トスカーナの香り振りまく 麗枝

7 折立 巴里の朝雪白々に何思う  弾寒
8   槍をかざしてサバンナを駆る 涛青
9 象牙の輿傾国の笑み宛然と 麗枝
10 花前 山河にめぐる春の息吹き 弾寒
11 捨つる世にいまひとたびの花を見む 涛青
12 折端 さよりの口に幼き友の顔 麗枝

13 鮫の牙バリアリーフの忘れ物  弾寒
14 思いがけずに痛む古傷 涛青
15 今宵はと息つめ一気に眉を引く 麗枝
16 温めなおす鍋で独酌 弾寒
17 待ちかねし隣の軒出で我の月 涛青
18 折端 口切り控え小臼挽く音   不易

19 折立 いまひとつ露地に欠けたる石があり 弾寒
20   つながる首でここは思案と 麗枝
21   投節の小器用買われ居続けて 不易
22 花前 気付けばとうに春霞たち 正棋
23 花の夜はや翌年の趣向かな 弾寒
24 挙句 掴み損ねた大アサリめ 涛青