新都玖波 たっぷり湯の巻

連句表紙頁

「たっぷり湯の巻」  14.5.2〜8.20

たっぷり湯の巻
宗匠の大役を賜り、僭越ながらこの巻を務めさせて頂きたく存じます。勉強不足で恥ずかしい限りですが、頑張りますので皆々様の厳しくも温かきご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
吟人
1 立句 たっぷりと湯のようにある桜哉    不易  春 
2 無いのが取り柄の韮のおしたし  涛青  春
3 第三 春一日古本一冊枕して  山穂  春
4 第四 歩き歩きて陸奥の秋  海市   秋 
5 風落ちて曽良もほしげな萩と月  青  秋
6 折端 東籬(とうり)に菊を手折る夕暮れ  易  秋
7 折立 雪残る15の春に見送りて  海  春
8 花前 口笛吹いて接ぎ木に精出す  山  春
9 わが宿の庭の手柄や花いくさ  易  春
10   重ねる盃に一陣の風  海  雑
11   襟正す暖簾の先の薄衣  山  夏
12 折端 居続けて午後足の爪切る  青  雑

13   降り積むや村は眠りの雪明かり  易  冬
14   秋の祭りの勧進に回る  青  秋
15 笑み溢る鎮守の森にかかる月  海  秋
16   子芋ころがす箸に溜め息  山  秋
17   なに見ても腹の立つよな暑さかな  青  夏
18 折端 扇に覗く大津絵の鬼  易  夏

19 折立 懐かしき古い畳と古女房  海  雑
20   頬赤らめて揺れる三つ編み  山  雑
21   帰り来て郷土史家と疎まれて  青  雑
22 花前 高き雲雀は空に吸われし   易  春
23 追いかけし流るゝ時と花の雲  山  春
24 挙句 幾たびの春こころ新たに
 海  春