新都玖波 去年の雪

連句表紙頁

「去年の雪の巻」   平成17.1.14〜28     

去年の雪の巻
吟人
1 発句 春来ぬと明けて眩しき去年の雪 不易 春 
2 三年坂ですがる梅が枝 濤青
3 相伴 鐘の音に蓬をこねる手をとめて 山穂
4 第四 はね跳ぶ鶏が曲げたたるとさか 影左
5 月宿す水面を滑る蘆の舟
6 折端 梨の喰いかけ橋下の闇
初折り裏
7 折立 日の出みて湧き上がりたる赤蜻蛉
8   睨みを利かす唐辛子か
9 人恋し時雨れ来るかや薬研堀
10 花前 若菜摘む娘の笠飛ばせ山風
11 花筵いずこの顔も踊りけり
12 折端 絡まり解けぬ春の蛸脚
名残の表
13 手焙りに額寄せ合い芋の粥 
14 驟雨糸ひく義民が翔る
15 渡月橋僧の背を押す秋の風
16 急ぎ足にも一葉落つ影
17 満ずりと菊を吐いたか今日の月
18 折端 隣に見せる孫の手作り
名残の裏
19 折立 日焼けしたナポリ男の声甘し 
20 オペラ座後に二つ星影
21 暁靄に滲むネオンの安ホテル
22 花前 川舟舫う蜆掻き老ゆ
23 花吹雪鬼さえ息呑む神田川
24 挙句 うつらうつらと此処彼処の春

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