新都玖波 河岸灯りの巻

連句タイトル頁

平成14.12.13〜27

河岸灯りの巻
吟人
1 立句 仄見えて時雨れくる夜の河岸灯り  不易  冬 
2 明日待たるる句会の首尾   涛青  雑
3 第三 うち揃い晴れて旅立つ雁の群  海市  春
4 第四 春泥に転け蟻も笑うか  山穂  春
5 朧夜に月かたむけん酒あらむ  青  春
6 折端 兎の杵は裏の桂木   易  雑

7 折立 鳴神に何故に追われて走り逃げ  山  夏
8   夕顔の下虫も涼みて  海  夏
9   嬰児(みどりご)の眠りつ笑みし夢知らむ  青  雑
10 花前 白魚にみる面影探し  山  春
11 散り添うて櫂の雫や花篝  易
12 折端 華やぐ声の仄見えし宵  海  雑

13   詠み返す未央宮(びおう)柳も輝いて  山  夏
14   涼しき眼して人殺めしか  青  雑
15 名月をしたがえ流る浮き雲や  海  秋
16   狢の抜ける蔦の細道   易  秋
17   杣人( そまびと)の足を速めん秋の暮  青  秋
18 折端 ひとり炬燵で明日をもくろむ  山  冬

19 折立 沙魚噛めば歯に凍む頃や佃島  易  冬
20   明日は何処か風の吹くまま  青  雑
21   山河越え行き着く果てや我が天地  海  雑
22 花前 浦霞たつ浜の松原  易  春
23 おぼろなる花を映すや光る髪  山  春
24 挙句 コーヒーの香に蝶の舞い込む  海  春