連句表紙頁

自己解釈

評者 不易

1、雪が降り積むと、音が雪に吸収されて、夜なんかはことに静かになりますよね。雪国に育ってない人は分からんかもね。
山間の戸数わずかな村が、全部降る雪にうまってしまったようだ。お寺の鐘もかすかになって、どこか遠くの方で鳴らしてしるようだ。さぶー。音を出すことによって、かえって静かさを際立たせるという手法ですがな。
軽い感じで行ってみました。いかがでしょうか。
前の宗匠から転じて一介の連句師 涛青

2、さて、一座の皆様
早速ではありますが、最短記録が懸かっておりますので、脇句、つがさせていただきます。

深閑とした冷気の屋外に対比しての屋内の暖かさ。粥の煮える仄かな音も、外の静けさに大きく聞こえる。貧しいながらゆったりと新しい年を迎える。
脇は同季、同時刻が好ましいのですが、七草は新春の季で春。でも、体感としては冬。発句をもてなすこともあり、現時点の同季とご解釈を。よって、今回は第三句まで春をつづけ、四句で季移りをお願いいたします。五句は月となりますので。あしからず。
そういえば、今回の四句目までは、何とお歳の順ですね。「歳をもてなす」も含めて、今回のご挨拶の句とさせてくださいませ。
それでは、海さま、三句目をよろしく願います。    現ノ宗匠

3、今年もいい春が迎えられた。一つ年を重ねた幼子たちの成長も楽しみだ...その幼い子らが外出の身支度をして綺麗になっていく妻にまとわりついて離れない。
明日の句会楽しみにしております。
海市
海さま、結構にございます。
雪に閉ざされた村の景色から、日よりの佳い外出する様に変えていただきました。
山さま、引き続きよろしくお願い致します。変速ではありますが、春を離れてください。前句に、春との限定された言葉が出ていますので、次句の月の出を妨げないよう、雑の句がよいかと。でも、あまり制約などにはこだわらず、山さまの思い通り、おおらかにお望みください。
ご一同さま
明日お会いできるのを楽しみにしております。「鐘遠し」の宗匠拝

4、よろしくお願い致します。勝手ですが秋を詠ませて頂きました。
いかがでしょうか。
実りの秋がやって来た。装飾したユーモラスな案山子。身体を張って作物を守ってくれるその姿に大人も子供も皆感謝し、ねぎらわずにはいられない。
明日の新年会&句会、皆様にお会いできることを楽しみにしております。
山穂
山さま、速攻いたみいります。結構ですよ。案山子は秋ですが、ガチガチの秋でもありません。解釈によっては晩夏あたりから、初冬、冬まで前句によっていかようにも。四句目は子細にかかわらず早く、速やかにが佳いとされています。山さまの四句目振りは充分発揮されていますです。よろしい。

5、では、月です。
素っ気のない夕食。余りの月明かりにさそわれ縁に出て食すると、あれ丼に月の影。たちまち豪華な月見うどんに早変わり。おおそうじゃ、昼間刈り取った田圃に忘れてきた案山子さまにも分けてあげよう。
静かな句が続きましたので、四句目の機転に応えて、少々、破調で。ただし、表六句ですので控え目にしました。
それでは、濤師、折端にござります。 「鐘遠し」の宗匠拝

6、月を受けまして、
素うどんをすするしか仕方ない。アッイタタ・・・。
4句に秋が出ましたので、秋離れいたしました。面白く。素早く。
いかがでしょうか。これで、宴会はゆっくり楽しめますです。 涛青 拝

ここから、句会の席上での作句

7、好物も何も我慢、我慢の日々。楽しみは時折訪れる蜘蛛とじゃれること。指先で追いかけるふりをしても腕枕でゴロゴロと動かず。

8、クモと戯れていると、突然ピカリ、ゴロゴロと雷がやってきた。この小さなクモを探しに来たのか???
このクモは雷小僧の遊び友達だったのか!

9、多くの言葉を費やすまい。雷、雷門、浅草です。ちょと恥ずかしいですな。

10、雛祭りに久しぶりに我が家に帰った。土産は雛あられではなく甘酒だが、意味もまだわからない可愛い幼子は喜びはしゃいでいる。

11、

12、

13、飽きもせず、彼は毎日海に出て波を待っている。しかし、元来気弱な正確で実は寒さにも勝てない丘サーファー。

14、軟弱なサーファーをせせら笑う。昔はならしたもんさーね。

ここまでが席上句------
昨日はありがとうございました。
そして濤青さま、美味しいお店にご案内戴きありがとうございました。ボリュームもあってお腹一杯になりました。句も一杯できました。海

昨日は大変お疲れさまでした。楽しい一時をご一緒させて頂きまして有り難うございました。
涛青様、とっても美味しいお店をご紹介して頂きまして有り難うございました。大満足でした。なんだかいくらでもお腹に入ってしまって、また肥えてしまったようです。
それでは皆様、お身体お大事にお元気でお過ごし下さい。 山

おつかれさまです。先達ては大変美味しい酉と酒を頂きましてありがとうございました。
迂生、珍しく6串も食べてしまいました。結構でございました。 易
----皆様おおむねご満足の態結構でした。

15、熊本阿蘇の火口丘の一つ烏帽子岳の北斜面は、草千里と呼ばれる美しい草原。その草原をゆく僧体のさすらい人、九州を旅する山頭火の面影に付ける。
以下、ご順番。引き続き、よしなに。海さま、秋をお続けください。山さま、月のご準備を。

16、独り阿蘇を行く旅人。秋風にふと寂しさを感じ、遙か麓の人里を見れば、稲が黄金色の大海原のように波打っている...
海さま 結構にございます。雑となっておりますが、ご解釈からゆくと稔りの秋というところでしょう。次句の月にもお心づかい、いたみいります。
かって西洋の人は黄金の国ジパングと本朝を称したといいますが、遠目にみた御仁が、たわわな稲穂が一面にある様を早とちりしたものやもしれませんね。
つぎ、山さま、月の出にございます。おきばりやす。

17、満月の日に帰ると約束をした。会えるまでの切ない心を察してくれるかのように、や
さしい月が照らしてくれる。
帰る日の想いを照らす月明かり、を変えて。

初出は、お月様今宵はフラをご一緒に、だったが、
山穂さま お早いお付けでいたみいります。なのに遅くなりましてスミマセン。
月の浜辺のフラダンス。夢のある絵本のような情景でとてもよいと思いますが、ハワイ大学の日本文学研究グループによると、やはりハワイには季語が存在しないようです。春秋は一巻の華とか申します。前句が雑となっていますが、気分は秋です。秋を三句続けていただきたいのですが。ここは折りの月、表の月がいささか乱調ぎみですので、申し訳ありませんが、一巻の調整上、丈高き秋の名月をお詠み頂けると有りがたいのですが。かしこ。宗匠拝
山穂さま こちらこそお手数をおかけしました。お早い事で恐れ入ります。
 結構にございます。「待」の字が、ご本人から出ているのが多少気になりますが、表の句からは随分と離れておりますので問題有りません。ご希望どおり「待ち人の想いを照らす月明かり」でゆきましょう。
本来は山さまの位置の月は、先の句のような変化と軽みのある句のほうがよいのすが、月がふたつとも軽くなってはとの勝手なお願いで恐縮でした。ひとへに前の月が不十分であったためです。お詫びいたします。 宗匠拝

18、それでは、折端つづけさせていただきます。
はて、文面には何が書かれていたのでしょう。月明かりで読みづらかったのか、涙で文字が滲んだものやら、いかようにもご解釈を。
続いて、初お目見えの伊藤さま、お願いいたします。前の恋文を思わせるものからは、お離れくだされ。春はまだ避けてくださいね。      宗匠拝

19、日曜日、ひとりのんびりとした休日が終わりかける夕方。いつもは忙しさにかまけて、故郷のことを忘れたように生活している毎日ですが、今日は送ってくれた干し柿を食べながら、田舎の家族から届いた手紙を読み返し、思いをはせています。なつかしさ、せつなさなどで涙がポロリ。
はじめまして。海市様のご紹介で、今回からお仲間にいれていただいた伊藤、瑞菜と申します。短歌、連句の素養がまるでないのですが、新しいことを始める期待にワクワクしています。どうぞよろしくお願いいたします。
新たなるご参加歓迎いたします。末永く、連句というちょいとオシャレで知的なゲームをお楽しみください。
俳号はミズナとお読みすればよろしいのでしょうか。不見識は平にご容赦。
名残の裏入り、結構に存じます。前句の恋文を故郷の便りに展開していただきました。

20、オータムカラーで統一しました。干し柿を吊す景色は、秋の風物。農家の家々 は柿の赤で彩られます。夕焼けも群れ飛ぶ赤トンボも赤です。日本の秋色は赤 だったんですね。
そろそろ、卷了・瑞菜さん歓迎会の宴会モードに入られたらいかがでしょうか。

21、河口の中洲に群れる水鳥は、もうすぐ南へ帰るのか。はたまた北から渡って来たのか。暑い寒いも彼岸まで。季節の区切り目の夕暮れ時。「彼岸」「彼岸会」は概ね俳句では春季とするもののようですが、春秋二回ありますので、前句につられて秋としました。勿論、次の花前を考慮してあえて曖昧な表現により選択肢を広げものです。あしからず。 
次は山穂さま、花前です。春をお詠いください。

22、水辺から持ち帰ったねこやなぎを床の間に花々と一緒に生けた。首を垂れたその可愛らしいユーモラスな姿に自分も首を傾げてみると、愉快になり笑みもこぼれて春の長閑さを知る。
山穂さま、結構です。愛らしい風情ですなぁ。ですがチョットだけ、ひとことお許しを。前句の
21 秋 浜洲鳥発つや戻るや彼岸まで  易
20 秋 夕焼け空に秋あかね群れ    青
と次句
21 秋 浜洲鳥発つや戻るや彼岸まで  易
22 春 ねこやなぎ生け傾げて笑う   山
がどうちがうのか。どう転換したのか。を考える合わせる事も大切です。
「群れ」と「笑う」の活用の切り方もお考えあわせくだされ。花前に他の限定した草木を出してしまうのもなるべくは避けて、花を持たせる方への気配りも大切に。
それでは、濤師、お花です。よしなに。

23、桜前線は本州突端まで到着。
竜飛崎のさくらは津軽海峡を越えて、北の大地に春をもたらすのかしらん。

濤師 早々の花、いたみいります。「匂いの花」はもともと委細御免、独壇場の位置。まずは、美しくあれば良し。結構にございます。
それでは、海市さま、〆をお取り下さい。
 

24、春の名物、蜃気楼。波の遙か彼方に浮かんで見える街は平和な桃源郷のように思えるよ
いかがでしょうか?つきすぎでしょうか。よろしくお願い申し上げます。
結構です。が、挙句は一巻終了を言祝ぎ、明るい祝儀の句がよござんす。季は必ずではありませんが、春を詠むのが好ましいとされています。後学のために、為念。
皆々さま 無事一巻満了いたしました。おめでとうございます。
記録は出ませんでしたが、速さもまあまあでしたね。お疲れさま。