新都玖波 鐘遠しの巻

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平成15年2月7日完 一座:不易、山穂、海市、涛青、瑞菜

鐘遠の巻
吟人
1 立句 鐘遠し村はすっぽり雪ん中   涛青 冬  
2 年をもてなす七草の粥   不易
3 第三 春の陽や紅さす妻に纏う子ら  海市
4 第四 案山子さまにもお供えいたそう  山穂
5 素饂飩に顔を出したる月見かな   易
6 折端 好物はみな痛風の友  青

7 折立 待たれよと蜘蛛とじゃれしも腕枕   山
8   雷小僧のでんでん太鼓   海
9   浅草や北へ帰るか土産買う  青
10 花前 白き酒にもはしゃぐは童女   山
11 恥じらいて花舞い降りてかわす盃  海
12 折端 飽かずに通う女辻占(つじうら)  易

13   着ぶくれてボード片手に波を待つ   山
14   せせら笑って草笛を吹く   青
15   烏帽子岳さすらいおるや秋の風  易
16   麓にみゆる黄金の波よ  海
17 待ち人の想いを照らす月明かり  山
18 折端 返し文読(とく)にじむ文字面  易

19 折立 ふるさとの干し柿食す日曜日  瑞菜
20   夕焼け空に秋あかね群れ  青
21   浜洲鳥発つや戻るや彼岸まで  易
22 花前 ねこやなぎ生け傾げて笑う  山
23 竜飛崎花ひらひらと海渡る  青
24 挙句 幸せ有りや波の彼方に  海