新都玖波 雲雀の巻

連句タイトル頁

平成14年皐月14日完      一座:不易、山穂、海市、涛青

雲雀の巻
吟人
1 立句 春の野にこころ静かに雲雀聴く  涛青  春 
2 手摘み土産の草餅を盛る  山穂  春
3 第三 東風かはと暖簾の端を小揺るぎて  不易  春
4 第四 行きつ戻りつ伊勢の赤福  青  雑
5 十六夜の浜で違える互いの身  山  秋
6 折端 どちらが吉の萩の株分け  易  秋

7 折立 もみじ散る庭に流るる豆挽く音   海市  秋
8   待ちくたびれて手酌でやる  青  雑
9   此方へと笑み咲く露地であぶら売り  山  雑
10 花前 瀬田の蜆の漆黒の殻  易  春
11 嬉しくも寂しくもある花見かな  青  春
12 折端 黒髪に散るひとひらの春  海  春

13   漕ぎいだす浦や苫屋の忘れ魚籠(びく)   易  雑
14   うたた寝に添う風鈴ちりん  山  夏
15   天空を泳いで渡る天の川  海  秋
16 いずくの地にてまた見む月か  青  秋
17   旅立ちの宵闇撃つや鹿威し  易  秋
18 折端 白菜つまみ団らんを呑む  山  冬

19 折立 出(いで)し子に話はめぐり夜深し  青  雑
20   南風に背おされて行く  海  夏
21   袷(あわせ)着て恥ずかし嬉し白絣  山  夏
22 花前 温む小川に四月大根  青  春
23 花の下母とつくりし首飾り  海  春
24 挙句 暮れても愉し若草の頃  易  春