新都玖波 初鰹の巻

連句表紙頁

平成17年6月6日〜7月22日     

初鰹の巻
吟人
1 発句 彼も吾も生きてこそあれ初鰹 不易
2 塩で転がす青梅の音 山穂
3 相伴 香を聞き琴を弾いての日に倦みて 涛青
4 第四 笛誘うや草蔭の虫 影左
5 高き月灯火なりぬ千鳥足
6 折端 丁子頭に吹く秋の風
初折り裏
7 折立 海開き泡吹く蟹は砂の家 
8   遙かに煙る三宅大島
9 故里へ心待ちなる帰り船
10 花前 袂ふくらむ摘み草の束
11 ひとひらにのせて散りゆく花と夢
12 折端 眠ぶり覚ましに餌を獲る蛙
名残の表
13 首すくめ木枯らし揺れる暖簾上げ 
14 お国訛りが湯気囲む裏店
15 田の彼方子ども神輿や野分晴れ
16 指折りて数う歳や風の盆
17 手馴らしの胡弓流るる下弦月
18 折端 首の真珠も白露(しらつゆ)となり
名残の裏
19 折立 鳥一羽小島に寄する波を見ぬ 
20 藤十郎が呼び出す夕霧
21 餅下げて町屋辺りを練り歩き
22 花前 やすらい祓う洛東の子等
23 花に酔う乙女現かつむじ風
24 挙句 でっぷり肥えたる磯巾着