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双子座
Gemini

<船乗りの守護神>
2つの1等星が、一対となって頭上に輝くのでよく分かります。この仲の良い双子の星カストールとポルックスは、古来から航海に深く関わってきました。
<ギリシア神話>
カストールとポルックス(ポリュデウケース)は、大神ゼウスとレダ〔はくちょう座参照)の間に生まれた双子。ポルックスは不死の身で乗馬の名手、カストールは不死ではないが拳闘の名手として兄弟ともに数々の武勇伝がある。
航海の神となったのは、金毛の羊を取り戻しにアルゴー船遠征隊(アルゴー座で触れます)に参加したときの出来事に由来する。アルゴー船が海上で大時化に遭遇したとき、双子が祈ると、大きな星がひとつずつ彼らの頭上にかがやき、波、風が静まった。海神ポセイドンが、甥にあたるこの双子の神の子たちの日頃の兄弟愛を愛でたためであった。こうしたことから、 カストールとポルックスの双子の像は船首に飾られ、航海の守護神として崇められた。また”セント・エルモの火”として知られるマストの先の空中放電の炎は、ローマ時代は”ふたごの火”と呼ばれて 嵐の静まる前兆とされていた。
ギリシア悲劇にも、しばしば登場し、神の裁定の代弁者として二人揃って登場します。そこでは、すでに神として、双子神ディオスクーロイと呼ばれています。トロイ戦争の原因となったことで有名な美女ヘレネーは彼らの妹です。

図 Bayer Uranometria 1732 ed.