SOBは結構なものです

【内容】
◆電子チャート
◆ナビゲーション・ソフト
◆GPSレシーバー
◆ナビゲート実践
◆付録
FAQは終了しました
SOBソフトは、いつのまにか、CDによるStandard版で、ASD $350,日本円では27、000円ほどになっていた。
私の買った時2006年当時は、サービス期間ということもあったが、4000円ぐらいだった。驚いてしまった。
日本からの購入も多いのか、円表示もなされている。
経営が変わったのか、それとも強気になったのか。
安い、便利だと、そうそう気安くお奨めできなくなって来た。
別のソフトで良いのがあるといいのだが。
以下は、06年当時であることに留意してお読み下さい。(09.7記)
 


SOFTWARE-ON-BOARD=略称SOBソフトの無料のトライアル版(3ヶ月間)はサイトからダウンロードできる。
デモ版のC-MAPが15図ほど入っている(東京湾もある)ので、即無料でナビゲーションを体験できるので、お試しあれ。

アンロックコード(後述)を取得すると、合計6ヶ月間使用可能。実装版と同じ仕様になる。
*これを書いている時点で、C-MAP MAX対応版が出た。そちらでも私が買った従来のC-MAPチャートは問題なく表示される。SOBvr.9は最終バージョンで、アップはしない。今からはじめるならばMAX版になる。
(注)SOBでは、MAX版とNT+/PC版のチャートがPC上で混在している場合は、同一エリアではMAX版を自動的に優先表示するとアナウンスしている。もしMAX版チャートを買い足しても何もしなくてよいということ。
登録してから、ダウンロードができる仕組みになっているので、まずは、登録を済ませる。登録は簡単だ。登録はこちらから。
Registerを選択。開いたペイジで
*名前:フルネームをローマ字で
*E-mailアドレス(ダウンロード可の通知を受け取るアドレス。後々手続きに必要なのでブラウザーメールでは具合が悪いだろう)
*使っているナビゲーションソフト:いじらない
*使うPCのOSを選択
*PCの形式を選択
*Request a New Unlock codeハ:チェックをしない
*Post me the C-MAP MAX on PC disks(C-MAPのチャートが入った無料CDを送ってもらう。不要ならチェックをはずす):Asia/Middle Eastを選択
*CDを受け取る住所を欄に書き入れる
*後は、自分の船の項目だ。適当に記入する。
*最後のアップグレードとニュースのチェックははずさないでおこう。Vr.UPや割引販売情報が送られてくるので。
*Submitをクリックして終了。

登録すると、メールでダウンロード元を知らせてくる。
メールの説明には大体以下のことがらが出ている、今は少し変わったかも知れない(06/01)
*ダウンロード元URL
*マニュアルをPDFで提供 プリントアウト(80頁)して常備をお奨め。
*C-MAPのSelectorCDを希望するか?(*この項目は無くなったかな?)
*Reseller Codeを使うとC-MAPが5%割引になる。
*アンロックコードを入れないと機能がフルに使用できない。手続きをするとコードがメールで送られて来る。試用期間も
6ヶ月に延びる。(*それぞれアンロックコードを取得すれば3台のPCまで使用可能)
*GPS規格は、NMEA 0183 に対応

インストールについて・・・FAQ参照(06/05)

Unlock Codeの取得について・・・多少まごつくことがあるようなので補足 FAQ参照(06/05)

PDFのマニュアルをダウンロードして、プリントアウトして(80頁ほどあったが)、ファイルして、暇をみつけては見ていった。基本操作さえ覚えてしまえばさほどのことはない。画面での操作はアイコンを選択するのでいちいち解読する必要はない。出てくるデータはもともと数字だし。
*何もしなくてもGPSと接続すれば、最低限の機能である自船位置と進路・対地スピードは表示される。徐々にやりたい機能を少しずつ試していけばいいだろう。
いろいろ試してみたが、なかなか奥が深い。機能としては申し分ない。例をあげれば、

MOB=落水ボタンなどは、他のソフトにも常備されているが、ボタンを押すとチャート上に落水地点が赤丸でフィックスされアラームが鳴り、カウントダウンされ、ポイントとの距離・方位が刻々と表示されるようになっている。こういう目には遭いたくないが万が一の安心感がある。

ナイトビュー機能は、夜間の航行を妨げないようにPC画面の減光を段階的に行える優れもの。(PCをスリープさせるとGPSが途切れてしまう煩わしさが無いし、減光フィルターも必要ない)などなど、様々な機能が付いている。


ナイトビュー画面

目標物までの距離・方位の測定が簡単
自船から、対象物までの測定が簡単にできる手だてがあって、デバイダーをのばすように目標物にカーソルをあわせると、瞬時に測定され、データーは船の動きにあわせて時々刻々変化する。船がやばいところを走行中だとすると、暗礁との距離を常に把握できたりして安心できるかな。

航行計画の作成
チャート上でマウスを使って航行ルートを手軽に設定できる利点があるので、目一杯拡大した状態で、障害物を避けて変針地点をポンポンと順に置いていけば、ルートが簡単に作成される。
日本語が使えるので、ルート名を「三崎港ー新島港」として保存しておけば必要な時にいつでも呼び出して使うことができる。帰路はReverseにするだけでOK。
そのルートをアクティブにして走行中は、次の変針ポイントまでの距離・方位・到着時刻が刻々と表示される。
*下図 ルートを作成したところ
危ない箇所は設定したルートどおりに走っていけばいいわけだ。変針ポイントに入るとブザーで知らせてくれる。*オートパイロットと繋げば自動走行してくれることになる。

*赤いラベルには次のポイントまでの距離と方位が表示されている

紙海図のポイントデータを読み取って、書き写して、GPSプロッターに設定してゆく面倒な作業から解放されるね。
こうして低きに流れて、人間の脳は次第に退化して行くのでしょう。でも楽な方がいいな。

インターフェースさえ合えば、オートパイロット、風向・風速計、深度計、レーダーとの接続も可能だ。パワフル仕様になるわけだ。

使用するPC側では、マウスはスクロール・ボタン付きがぜひもの。チャートの拡大、縮小が瞬時に行えるために。

GPSデータの処理にスムーズに対応するするためには、OSは、2000以上が良いようだ。まあ、処理性能がいいほうが自船の動きがリアルタイムになされるということ。


思いがけずに良いソフトにめぐりあったので、大助かり。

製品版は、CD-ROM Standard版 65AUS$
ダウンロード版   40AUS$ (06/01時点)

ナビゲーション・ソフトにかかる費用(当面ロハ)  
半年後にはかかるが。

これだけのソフトが日本円で3千円台で使えるとは驚きだ。
世界が相手の商売だから数でこなして行けるのだろう。
国産ソフトの弱いところは、マーケットが小さいことだね。日本人ならではの肌理の細かい他に真似できないソフトをつくって、様々な障壁を乗り越えて、ぜひ世界で互角に戦ってもらいたいものだ。そうなれば我々は不便な目に遭わなくてすむのだが。

次は、GPSです。