ランドマークを作ろう!!

電子海図ナビのついでに、とても利用価値のある地図のお話。
【内容】
◆電子チャート
◆ナビゲーション・ソフト
◆GPSレシーバー
◆ナビゲート実践
◆付録
FAQは終了しました

 入港の目印は?

初めて訪れる港の場合、下調べはしてあっても入港時は緊張します。
目印になるものが見えると助かるものです。

右の写真は、以前クルージングで訪れた田子港の入港時のものです。
山の形に注意して見て下さい。


上の画像は、地形図から作成したバーチャルな風景図です。
どうですか、よく似ていませんか。

この地図から作製したものです。
カメラマークから見た立体図です。

結構使えると思いませんか。
解説本に付いたソフトと地図(1995円也)でこれだけのことができちゃうのですね。驚いてしまいます。

バーチャルクルージング

では、少しツアーをしてみましょう。伊豆半島の下田から西伊豆の安良里港へクルージングという想定でかけてみましょう。
伊豆半島 下田は半島の先の東に位置します。
西の中程のマークが安良里です。
ルートはこうです。
赤丸のポイントが撮影?したところです。
Ph1
下田港を出たところ。左端の下田ボートサービスのポンツーンから出ました。寝姿山は文字通り人が寝ているように見えますね。女性でしょうか男でしょうか? 犬走島は三角おむすびみたいな小島ですが、ここには表示されてません。位置の表示だけです。

Ph2
石廊崎をすぎて西へすこし行ったところ。中木港の南あたり。これから回り込む三ツ石岬が左端に見えます。構築物は表示されないので、石廊崎灯台は見えません。

Ph3
三ツ石岬を回り込んで北上。波勝崎が近づいてきました。左端の岬を目指します

Ph4
雲見崎です。ユニークな格好で格好のランドマークになります。遠く見える左端の岬の手前あたりが目指す安良里です。

目的地ポイントに到着しました。

安良里港の沖に到着です。
地図からもわかるように、安良里港は、奥が深く山に囲まれた天然の良港です。
カメラマークから港口を撮影したのが下の風景図です。
Ph5
安良里港は外からは窺うことができません。
港口のポイントを目指して進むと、右側に奥行きのある入り江が開けてきます。
この海域を航行した方は驚かれることでしょう。とてもバーチャルとは思えないほど実感に富んだものです。

カシミール3D

掲載の画像を作ったのは、ご存じの方もおられるでしょう、カシミール3Dというフリー地図ソフトです。
ソフトは無料ですが、地図データを取得するためにCD-ROM付きの解説本(1995円〜)が必要です。
国土地理院提供の地図と標高データーを利用して3次元画像を作成するのが目的です。
山歩きの人用のソフトですが、パラグラダーやシーカヤックにも利用範囲が広がっています。
そこに海の人も入り込もうというわけです。

使い方としては、初めての港への入港時に、
電子海図での最終ウェイポイントを通過した後、地形を見ながらの入港のランドマークとして有効でしょう。

地図を見て3次元画像をあらかじめつくっておきます。
画像はカメラのマークをつけて保存しておくといいでしょう。
そうすると、地図上でカメラをクリックすると画像が開きます。

操作はとても簡単でよくできているソフトです。
多くの人の参画で常に進化している和やか系でもあります。
海上の小島などが表示できないのは残念ですが。(理由は想像がつきますよね)
本が数冊が出ていて、含まれる地図がそれぞれ異なります。書店で入手できます。
カシミール3DのHPは、こちら

日本全土の電子地図がこの値段で入手できるのですから、いかに海図が高いかわかりますね。

制作:カシミール3D+国土地理院の地図・数値地図を利用