C-MAPの購入したチャート

【内容】
◆電子チャート
◆ナビゲーション・ソフト
◆GPSレシーバー
◆ナビゲート実践
◆付録
FAQは終了しました
購入したチャート M-AN-C204.09
NT/PC Selectorで見ると、購入済みのチャートはグレー表示に変わっている。
*こうしたことを可能にするテクノロジーはPC音痴には皆目分からない。分かれば何か手がありそうな気がしてしまうのだろうが・・。

含まれるチャートについては、リストを表示しておくので、どの海域がどの縮尺ではいっているかの見当が付くだろう。

Dongle

ドングルが到着したら(半月かかったが)、付いてくる解説にしたがって操作をして、ドングルを装着すると、チャートをSOBソフトで表示するようになり、初めて実態が見えてくる。

宣伝しているものとはちがって単なる黒色のものだった。
物が来ないと購入した実感が伴わないので、このドングルが275$したことになるのかなー。
*トラ吉は付いてこない。

チャートを見て気が付いたところを2、3挙げると

チャート上では記号だけだが、ポイントすると、情報が表示されるようになっている。
◆チャート上に菱形Tのマークのあるところをポイントすると、その地点の潮汐データ・日の出日没時刻が表示される。カレンダーが付いていて日にちが選べる(何年まであるのかな)。これは便利だな。
◆灯台・灯標はポイントすると灯質データが表示。潮流もしかり。
◆陸地のヨットマークでは、マリーナの情報が表示されるものがある。日本ではどの程度のものが入ってるのだろうか。
外国海域では、医療を受けられるかの有無までが情報に盛られているものもあり、彼我の違いが感ぜられる。

沖縄、伊豆諸島の南部も大きい縮尺だが表示はされている。
B縮尺だが、一応全世界も見ることも出来る。航海用には使えないとは思うが。


実例表示

日本列島をぐるっと取り巻いているのだが、どんな様子なのか、参考までに任意の場所をピックアップして見てみると。

●ごようまい水道
納沙布岬と歯舞諸島に挟まれた海峡で、霧が多発して東側にはみ出ると拿捕されるし、西側は岸だし、緊張する海域
*Level E 15000で細かい表示になっている。*LevelはA→Fの順に詳しくなる

●花咲港近海
花咲蟹で有名なところ。グレーの枠で囲まれている花咲港にはE Levelのチャートがあることが分かる。
*アプローチ用で、Level D 40000表示

●花咲港
上記の花咲港部分。このくらい細かいと心強い
*Level F のHarbour Scale を9000で表示

●青森県深浦港近海
不老ふ死温泉に近い港。良港。チャートは、入港には物足りないスケール。別に港湾案内がないと。
*Level C 20000で表示。

●金華山付近
ショートカット航路で、高圧線の下をくぐり金華山水道を通る場合を想定。ちょと心許ないが、紙海図の大図とおなじぐらいかもしれない。
*Level C で 40000で表示。拡大しても細かい部分は出てこない。
東北東岸では大きな港近辺のほかはC Level が多いようだ。Harbour Scaleは、宮古、釜石、石巻などで、少ない。

●東京湾・浦賀水道
第3海保の撤去工事区域表示がある。右下のグレー線は、E Levelがここまでとの表示。
*Level E を30000で表示

●串本港
このあたりもCレベルなので、カキンカキンしていてさほど詳しく表示されない。沿岸航行ならば問題はないのだが、せめてDレベルはほしいところだ。まだ詳しく見ていないが引本港、尾鷲港は詳しい。串本港に菱形にTのマークがあり、干潮データがあることを示している。
*Level C を 25000に拡大

●瀬戸大橋付近
瀬戸内海はほとんど全域に詳しいチャートがある
*Level E を30000で表示 500ぐらいまで拡大できる

●関門海峡
重要だからかなり細かい。インフォメーションから橋の中央の灯標は、高さが64mと分かる。同じく潮流の!では、230°方向6.5Knと知れる。
*Level F を9000で表示。

●七類港
島根半島の良港。隠岐へのフェリーが出る港のせいか詳細。
*Level E 9000で表示。

●土佐清水・越港
カツオ漁で知られた港。清水港がいっぱいで、越港へ回るケースが多いようだが。Harbour Scaleで詳細。
*Level F 10000で表示。

●呼子付近
イカで知られている呼子。映画寅さんにも登場した。全体にドットが振られているのは、このスケールのチャートが実際には存在しないことを示している(この上のレベルがある)。航行には支障はないと思うのだが。
*Level E を25000で表示。

●鹿児島、硫黄島近海
島が見やすいように色表示を変え、スケールは、島がたくさん入るようにCレベルにしてある。上端に佐多岬。島はDレベル、港の表示には十分とは言えないが。渦巻き印は、攪流があることを示す。吹き上がりですな多分。
*Level C を300000表示。

●ホノルル おまけ

●東京湾の鳥瞰図ーMAXバージョン おまけ

総評

詳しく全国を調べたわけではないが、おおむねCとDの沿岸航行レベルが主体となっているようだ。その中にアプローチ用と港湾の細かいE、Fレベルが点在していると見て良いだろう。
小さい漁港へのアプローチは、無論別途の港湾案内などを用いなければならない。沖合までのアプローチには支障はないだろう。



*C-MAPをプロッターで従来から使っていた方は

C-MAPのNTおよびNT+カートリッジを専用のカードリーダーを使ってPCに読み込むことが出来る。


後述のナビゲーションソフトSOBでは、読み込んだチャートは海域ごとにいちいち抜き差しせず、シームレスで表示できると言っている。
SOBのC-MAP Card Readersを参照(06/03

次はナビゲーションソフトを見てゆく。