志摩半島の食卓

さすがに、万葉の時代から開けていた土地だけのことはある。食の歴史、文化の度合いを感じさせる。大いに 楽しめそう。

伊勢うどん  太い麺で柔らかい、40分ぐらい茹でる。色の濃く、少ないつゆ。つゆは、味噌のたまりに ささぶし(宗太節)のだしに味醂と砂糖を加えて煮る。

   伊勢市内 まめや、山口屋などの専門店の他、各地の町の食堂にある。

魚介類 海に面したところはどこでも。一例をあげれば、石鏡、いじかと読む。全国区の知名度。海女漁で 知られる。タラサ志摩にもここから。 西村食堂 石鏡の魚介料理。

  9〜20時(土、日4:30〜) 0599−32−5578

あわび 国崎(くざき)港。日本一うまいといわれるあわび。遠い神代の時代から伊勢神宮に奉納を続ける。 現在も5000個奉納。祝儀につかう熨斗(のし)のルーツは、ここののしあわび。

的矢牡蠣 的矢湾。佐藤忠勇博士の開発による清浄牡蠣。18時間周期で体外排出する牡蠣の性質を利用し、 紫外線で殺菌した海水をシャワーの垂直流で20時間流し続けて殺菌したもの。これで安心して生牡蠣が食べ られるようになった。残念ながら夏はシーズンではない。

伊勢エビ 伊勢エビの発祥の地は、伊勢。かどうかは知らないが、関係はある。伊勢エビ養殖の濫傷は、英 虞湾入口の浜島。6月には盛大な伊勢エビ祭りがある。

手こね寿司 発祥の地は前島(さきしま)半島中央部、熊野灘に面した和具漁港。カツオの短冊型の切り身 を、砂糖を加えて沸騰させた醤油に浸け、鮨飯とまんべんなく混ぜ合わせる。季節に応じてマグロ、アジ、ハ マチも使う。カツオ漁の船上で行われたものが普及したとする説が有力だが、単純なこともあり、志摩の郷土 料理として定着し、各地の漁師に伝えられたらしい。和具以外でも食べられる。

松阪牛 ご存じ和牛の最高のブランド。東京で食べたら倍の値段は取られる。下段参照。松阪牛の1頭の過 去最高値はいくらだったと思います? 何と4、900万円也。

肉が旨ければホルモン焼も旨いはず。駅前東口のホルモン横丁には松阪牛を使った店が並ぶ。これは安いでっ せ。「焼肉たこやん」カルビ900円。老舗では「一升びん」

   JR・近鉄松阪駅

メロン 五ヵ所みかん 五ヵ所湾周辺は、みかんの産地で知られる。夏はネーブル、ハッサク、甘夏が栽培 されている。

[お奨め味処]

料亭喜楽 全国の食通にその名を知られる一流料亭。旬の魚介を使った料理。どんな料理  を出して日本 じゅうに知られているのだろうか興味がある。完全予約制で1週間前までに。昼は3千円〜。夜は幾らかな。  近鉄鵜方  05994−3−0141

レストラン・ラ・メール 志摩観光ホテル内 高橋シェフによる生鮮な海の幸の素材を生  かしたフラン ス料理は、海外にも知られる。ここのあわびのステーキは何ともいえない。ボーイにこのあわびは国崎か などと的を得た質問をすれば、高橋シェフが挨拶に出てくるかも。ドレッシーに決めて味わいたいね。   賢島  05994−3−1211

牛銀本店 松阪牛の老舗。創業明治35年。年代を感じさせるたたづまい。ステーキ、網  焼き8千円〜   0598−21−0404 JR・近鉄松阪駅

和田金 松阪牛の名店。自前の牧場直送 すき焼き7千円〜 
    0598−21−1188

ステーキハウス三松 松阪牛の共進会上位入賞牛を焼く。 0598−21−1411


五ヵ所地区

志摩ヨットハーバー 魚介類のバーベキュー 3000〜 予約

旅館二葉   愛洲一族にちなむ「愛洲舟」。五ヵ所湾の幸の舟盛り。5000円〜。料理のみも可。要予約。  05996−6−0028

PENGIN お好み焼き エビ、イカ、アワビ入り500円〜 12〜24時

        05996−6−0447

珈琲塔FIVE フレッシュメロンジュース800円 コーヒー、10〜21時

        05996−6−0068

マルゴ共同選果場 五ヵ所はみかんが旨い。夏はネーブル、ハッサク、甘夏 8〜17時                 05996−6−0462

スーパー牛虎 10時〜21時 酒もあり、大体は揃う。

 


的矢地区

橘    磯桶料理 大きな磯桶を膳代わりに、魚介をのせた小鉢が並ぶ。

     磯笛焼き 牡蠣、サザエがたっぷり。鳥羽マリーナから行ける。

     的矢  05995−7−2731

渡鹿野島地区

味のれん メニュー豊富 安い。天巻き=大葉を巻いて揚げたエビ2匹 700円、魚のおまかせコース1 800円〜。19時〜2時

食堂より子 おふくろの味の定食屋 1000円でお腹いっぱいに。